脱原発にむけて、奈良でも、つながろう、声をあげていこう

2012年11月12日月曜日

なくせ原発11・11行動 奈良 に参加

 11.11、全国で原発なくせの集会やデモが行われました。
東京では「11.11反原発 1000000人大占拠」が行われましたが、
東京都知事が日比谷公園の使用を認めず、仮処分申請も棄却され、
当初13時開始予定が、15時からの開始を余儀なくされました。


 奈良では、10時からJR奈良駅前で集会とデモがありました。
nara-actionの代表も壇上でアピール。
縁あって関東から避難してこられた方の切実なアピールもありました。

あいにくの本格的な雨でしたが、250名ほど参加されていました。
集会のあと、関電奈良支店前を通るルートを行進。
 これ以上、放射能で汚染したくない、子ども達に放射能汚染された日本を残したくない、
一刻も早い原発ゼロを求めて歩きました。




2012年11月11日日曜日

「脱原発をめざす県民のつどい」に参加しました

 11月3日(土)、奈良県文化会館にて、
「第一回 脱原発をめざす県民のつどい」が行われました。
主催は、今年8月9日に発足しました「脱原発をめざす奈良県議会議員連盟」。
超党派の14名の県議で構成されています。

一部 講演:西尾漠氏「脱原発について考えてみよう」
二部 意見交換会
(パネラー:堀田美恵子(奈良脱原発ネットワーク、nara-action代表)・日下育子(避難者の方)・和田議員・宮本議員 )

参加者の感想…抜き書き…

 意見交換会の最後に、長年反原発活動をされてる市民Oさんから発言。
「(会場からの発言に対して)福島にボランティアに出しては?
などと軽々しく言うのは放射能被曝を甘く見すぎ。
本質は原発がいらないことではなく、被ばくをしないこと。
また、9月の日本学術会議の報告では事実上、地層処分できないとの結論を出した以上、
原発即時全廃は必然。議連は確信を持って活動してほしい」(大雑把な要約)

ほかの参加者から「彼の言うとおりだ。奈良の山本太郎だ」。

 議連会長やマイク係をされてた議員も「おもろい男やな」と歓迎してました。
そして、会場から自然な拍手。長年の蓄積がモノ言うOさんを3.11後から活躍の
山本太郎に例えるのは失礼かもしれませんが・・。

当日の参加者は、当会の堀田代表と旧知であろう人たちが多数参加していました。
下記の感想の通り、いろんな種類の人が一同に会したのはすごいことかと思います。

その中で、堀田代表が自己紹介で「ベースの肩書きとしては奈良脱原発ネットワーク」と
の発言は結構重要で、下記の感想の通り「きのう、きょう脱原発を考えた人」
じゃない人と誰もが知る人をパネラーにしたことは議連の信頼性を高めた
ことと思います。

いくら熱い思いがあって脱原発を訴えているとしても、
3.11以前から実践してる人とは全然重みが違うと思いますから。

そして堀田代表から避難者の日下さんへと自然に発言がつなげられました。
日下さんの発言、震災に遭い、必死で子どもを守った事実、決死の思いで、
たまたま縁があり奈良に避難してきた苦労や奈良での暮らしなど語られる言葉に、
前列に居た記者も、後ろの席の人たちも声に出して
うなづいてました。
議連から知事へ出された要望書は
1 家庭用太陽光発電設備設置補助の拡充
2 県有施設への太陽光発電の積極的導入
3 木質バイオマス発電所の誘致に関する補助整備
4 再生可能エネルギー、自然エネルギーの開発・促進のための担当課の設置

の4項目ですが、福島や東北・関東圏からの保養受け入れについても
順次検討すると阪口県議は言ってくれてます。

保養・避難・移住受け入れの必要性は、いまいちピンとこない議員さんも
いると思うので、最後に日下さんがその必要性に言及してくれたのは、
とても意味のあることでした。
脱原発議連の県議それぞれが自分の地元市町村の議員を誘って連れてきたのは、
今後の展開のためにはとても大事なことだと思います。

多々不手際もあったかもしれませんが、I議員がぜーはーぜーはー
言いながら会場の声を拾いに走り回っていたのは、
従来型の議員でないことがはじまった象徴的なこと
だと思いました。


日本は脱原発しかない

 日本学術会議が日本は脱原発しかないと政府、原子力委員会に回答した文書です。
読んでみてください。
簡単な解説を*につけます。
すでに結論は出ています。
後はいつ原発をゼロにするのかだけの話。

 高レベル放射性廃棄物の処分について
 http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-22-k159-1.pdf

 11p そもそも(特に高レベル放射性廃棄物の最終)処分場の実現性を
検討するにあたっては、長期に安定した地層が日本に存在するかどうかに
ついて、科学的根拠の厳密な検証が必要である。日本は火山活動が活発な
地域であるとともに、活断層の存在など地層の安定性には不安要素がある。
さらに万年単位に及ぶ超長期にわたって安定した地層を確認することに対して
現在の科学的知識と技術的能力では限界があることを明確に自覚する
必要がある。

*日本には安定的な地層は存在しない、高レベル廃棄物の最終処分場を
地層深く埋めるのは無理、地層処分はできないことを自覚する必要がある。

 16p 暫定保管という管理方式は、いきなり最終処分に向かうのではなく、
問題の適切な対処方策確立のために数十年から数百年程度の
モラトリアム期間を確保する。

*数百年が暫定??モラトリアム期間の設定→つまり地層処分はあきらめた、
日本では不可能という説明

17p それぞれの発電所をこれまで通り運転をすると約6年で満杯となる計算である。

 *このまま日本で原発を6年以上動かすことは物理的に不可能。
原発推進などという幻想は6年でメッキがハガレる。日本は原発を
止めるしか道がないことが10年以内に誰の目にも明らかになる。

 18p 現在および将来にわたって発生する高レベル廃棄物の総量を
どのように管理するかの議論なしに原子力発電比率の選択を行うことは
エネルギー問題を先送りするに等しい。 (3)科学・技術的能力の限界の
自覚と科学的自立性の確保 高レベル放射性廃棄物の処分問題は
科学的認識に立脚してなされるべきである。このためには施設建設
という利害関心が先行して安全性/危険性に関する認識を歪めてはならない。

*原子力ムラが作った神話などで認識を歪めてはならない!

 25P 高レベル放射性廃棄物の処分に関する政策の抜本的見直し
これまでの政策枠組みが各地で反対に遭い、行き詰まっているのは
説明の仕方の不十分さというレベルの要因に由来するのではなく、
より根源的な次元の問題に由来していることをしっかりと認識する必要がある。
従来の政策枠組みをいったん白紙に戻す覚悟で見直さなければならない。
東日本大震災の経験は現時点での科学的知見と技術的能力の限界を
冷静に認識することを要請している。
これに反して特定の専門的見解から演繹的に導かれた単一の方針や
政策のみを提示し、これに対する理解を求めることは、もはや国民に対する
説得力を持つことができない。

26P 国民が納得するような原子力政策についての大局的方針を
示すことが不可欠であり、それには暫定保管と総量管理の2つを
柱に政策枠組みを再構築することが不可欠

*日本は高レベル放射性廃棄物を地層処分する場所はなく
暫定保管場所の国民的合意もなく、このまま原発を動かし続け
高レベル放射性廃棄物の総量を増やし続けることは不可能であり、
脱原発しか選択の余地がない。

 P28 結び 原子力政策の方針を決めた後に高レベル放射性廃棄物問題の
対処を考えるのではなく、高レベル放射性廃棄物問題を考慮事項に入れた上で、
原子力政策について考えるべきである。

 *つまり日本には原発の放棄以外の道はない。